苔でおおわれた緑のボールに、小さな草花や木を植えこんで育てる「苔玉」は、すっかりインテリアの人気アイテムとして定着しました。この苔玉を飾って眺めて楽しむだけではなく、自分で苔玉を作り育てる苔玉作りにも人気が集まっています。その人気を受けて専門資格「苔玉士認定試験」が生まれました。
この苔玉を制作するにあたり、必要とされる知識や技術が一定のレベルに達していると認定される「苔玉士認定試験」が、「日本インストラクター技術協会」にて実施されています。
この記事ではこの「苔玉士認定試験」についてご紹介します。
特別な受験資格は必要なの?
結論から言えば、「苔玉士認定試験」を受験するために必要な受験資格は特にありません。
必ずしも園芸関係の知識や資格がなくても、自由に受験することができます。「苔玉士認定試験」は、あくまでも苔玉作りの知識と製作技術を持っていることを認定するための試験です。
目次
「苔玉士認定試験」の試験詳細について
試験レベル
「苔玉士認定試験」は、苔玉士として、苔玉の作り方、苔玉を作る際に使う道具の種類と使い方などの知識を有していることを認定されます。
季節ごとに最適な苔玉の置き場所、苔玉に使用する肥料の知識、苔玉や盆栽に最適な樹種「黒松、五葉松、マスギ、イチョウ、ケヤキ、紅葉、梅、桜、藤、グミ、ビナンカズラ、マユミ」などの特徴・管理場所・灌水・施肥・月ごとにどのような手入れを行うかといった知識を有していることを試験されます。
試験主催者側から発表されている特定の試験範囲はないようですが、広く苔玉に関する知識と製作技術に精通していることを求められる試験になっています。
受験料について
苔玉士認定試験は、「10,000円(消費税込み)」となっています。
受験申し込み後から数日後に、試験問題と解答用紙が郵送されます。このとき、受験料を「代金引換」にて支払うシステムになっています。
受験申込み~合否通知の受け取りまでの流れについて
苔玉士認定試験は、2カ月に一度の頻度でインターネットから受験申し込み可能です。
後は決められた試験期間内までに、回答用紙を返送すれば完了です。
その後インターネットに掲示されている「合格通知発送日」から数日後に合否通知が郵送されます。
合格認定証および認定カードの発行について
合格後希望者には、以下の手順で合格認定証および認定カードの発行を依頼することができます。
1.申込みフォームから合格認定証/合格認定カードを選択して発行申請を行う
2.本人写真(縦4cm×横3cm、フチなしのもの)を、協会宛に郵送する
発行に関する費用の支払いは受験料同様に代金引換(日本インストラクター技術協会のサイトによれば、佐川急便のeコレクトサービスになるようです。クレジットカードやデビットカードが使用できます)になります。
なお、合格認定証・認定カードともにそれぞれぞれ「5,500円(消費税込み)」となっています。
手数料や送料は一切掛かりません。
受験場所について
「苔玉士認定試験」は在宅受験になっています。
答案提出期限の範囲内で、都合のよい受験日を自由に選ぶことができるのは、お仕事をお持ちの方や子育て中の方にも受験しやすいうれしいポイントですね。
設定された試験期間内の都合のいい日に、受け取った解答用紙で受験した後には、日本インストラクター技術協会まで速やかに返送しましょう。
合格基準について
苔玉士認定試験の合格基準は、70%以上の評価となっています。
苔玉士認定試験の口コミと評判
では、実際に「苔玉士認定試験」を受験された方々の声を聞いてみましょう。
「プレゼントに苔玉をもらったことがきっかけで、苔玉作りをはじめ、そのうちにこの苔玉士認定試験のことを知りました。好きで続けてきた苔玉作りを人に教えられるレベルまで上達したことの証明のようで本当に合格して嬉しいです。」
「苔玉士認定試験は、苔玉作りに夢中になっている私に家内が教えてくれました。せっかく合格したので、この資格を生かそうと、親戚の園芸店で苔玉講習をはじめてみたところ評判がよく、店の売れ行きも上々です。」
「よく園芸店などで売られている苔玉を自分で作ってみようと思いつきました。実際に苔玉作りをはじめてみると、思った以上に植物の育て方の知識や、美的感覚が養われてとてもやりがいがあります。また、苔玉士認定試験のような資格試験もあり、新たに始める趣味としてとてもお勧めできます。」
などの声が寄せられています。
まとめ
このように苔玉士認定試験は、苔玉作りを趣味とする人たちが同じように苔玉を愛する人たちに作る楽しみを伝えられる、取得しがいのあるライセンスです。
ぜひこの「苔玉士認定試験」への受験を検討してみてくださいね。